迎えた翌11/5。
幼稚園へ向かう途中に当初の予定では
「お互いの両母親だけで~」
という条件での話し合いだったけれども、僕もお迎えや送り出しに参加していることもあって、急遽「謝罪だけでも」という話で参加させてもらえるように電話で園長先生に伝えた。これで相手方が断ってくるようなら妻と子供だけで行くことになるけど、園長先生からは快諾を頂いたのでうまく伝えてくれるだろう。
そして指定の時間に私たちは幼稚園に向かったのだが、園に着いてみると開けておくと伝えられていたはずの裏門が開いていない。
(きっと動転して手が回らないんだろうな)
そんなことを思いながら、裏門から声を掛けて現れた園長先生に開けてもらい、話し合いの場へと妻と息子と私の三人で用意されていた席に着いた。
重たい空気に包まれる職員室
外から聞こえてくる子供たちの笑い声。不自然に閉められたブラインドカーテン。
次第に高まる緊張感。
やがてあらわれた相手方の母親とあいさつを済ませ、ゆっくりと話し合いという名の謝罪が始まりました。
園長先生主導のもと、私たち夫婦が謝罪をした。
ついで半べその息子に謝らせ、相手方の子供さんから「いいよ」の言葉をもらって一息ついたところで、園長先生の総括や今後の園の方針などの話が進む。
真面目な話をしているので互いに真剣な面持ちで話し合いが続いている。
そう…
そう思っていた。
ひとしきりすべての話を終え、これで万事解決したと思って家路についたその夜に。
幼稚園から再び電話がかかってくるまでは……。
つづく
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